当たり前だ。
咲を失ってまで子どもが欲しいとは思わない。
でも咲は命に代えても欲しかった。
反対されると分かってても相談して欲しかった。二人で決めたかったよ。
それが一番の心残り。
でも咲が命をかけて守った子どもだ。
精一杯俺も命をかけよう。
「ちょっとお父さん!私クラブだから学校行くからね。ホントにもう、いい年なんだからもうちょっと考えなさいよね!二日酔いなんて…。直希、行こ。」
寝ぼけた頭でなかったら慌てて飛び出していただろう。
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