「聖司くんの前でわんわん泣いて、心の中の色んな思いをぶちまけた。そしたら……。」

「…そしたら?」

「…やっと…本心言ったな…て。私が本音でぶつかってくるのを待ってた…て。
聖司くんの気持ちも、留学を終えた後の心づもりも教えてくれた。
でね、もしもどちらかが気持ちが離れたとしても責めないって約束したの。
聖司くんは『友美を拘束することは言わない。何も約束しないのは不安だろうけど、今言えるのは俺には友美だけだから。それは忘れるなよ。』て言ってくれた。」

そこまで言うと友美は顔を赤らめた。

あれ…。

照れた友美はとても可愛くて、『恋する女の子』という言葉がぴったりな表情をした。

「…友美、偉かったね。凄い頑張ったじゃん。友美がこれだけ頑張ったんだから大丈夫。先輩は友美から離れることはないよ。惚れ直したかもよ?」

「やだもう、咲ったら。」

二人で笑って過ごした。