「そうか…。
それ以外に今まで知らなかったことで新たにわかったことはあった?」
「…ううん、特には…。あ、そうだ。おばさんに年訊かれた。」
「年?」
「うん。15って言ったら“じゃあ、辞めた時にはもうお腹にいたのか”て…。」
「ふうん…。一緒に生活してて、付き合ってる人がいるとか気がつかなかったのかな…。」
首を捻る尊の言葉に、そう言われれば、と気がついた。
「もしかしたら、北条さんのお兄さんが知ってるかも。仲が良かったんだって。」
「へえ、その人いくつ?」
「え…と、北条さんと10歳違いだから、今33…かな。」
「その人と話した?」
「ううん、会ったことないもん。」
「じゃあ、その人に訊いてみるのもいいかもな。」