「何で…て、見てりゃわかるじゃん。今だってタカさんと目合わせようとしないし。クラスでも自分から話しかけるタイプじゃないだろ?もう少し積極的になった方がいいんじゃない?俺とはこうして話できるんだしさ。」

「う…ん。福田くんみたいに話かけられるのは大丈夫なんだけど、自分からだと何話していいかわからなくて…。」

「構え過ぎなんだよ。何も取って食う訳じゃないんだから、顔上げて『おはよ』て言うだけで印象変わるよ?」

「そ…かな。」

「絶対そうだって。騙されたと思って一度やってみな。」

「…騙されるのは…やだ。」

「プッ。ハハハ…大丈夫だって。やってみる価値大。」

「…じゃあ、やってみようかな。」

「そうこなくっちゃ。」

フフフ…クスクス…顔を見合わせて笑った。