「えへ!今まで黙っててごめんね。佐古田先輩は母方の従兄なの。」

えええ―――!!

呆気にとられ放心状態。

「……。」

「咲…咲?」

目の前でヒラヒラと手を振られて我に返った。

「ちょっと友美!どういうことよ。先輩も先輩ですよ。何で今まで黙ってたんですかぁ!」

友美は先輩と顔を見合わせると、クスッと笑って、「仕返し。」と言った。

「仕返し?」

「咲だって黙ってたじゃない。天宮くんと一緒に住んでること。」

「…あ。」

そうだ。私も言ってなかったんだ。

友美を責めることができなくなった。