友美は呆れたようにソファーにもたれるとため息を吐いた。
そして天井を見上げながらボソッと呟いた。
「お人好し。」
しばらく黙ったまま咲は友美の言葉を待った。
「…天宮くんはどう思う?」
「…うーん。まだ今の段階では何とも言えない。もう少し咲とよく話し合ってみないと。」
「そっか…。みんなで友だち…てそこに私も入ってるの?悪いけど、私はそんな気になれない。咲がどうしても…て言うなら止めないけど。
でもこれは覚えといて。
咲が傷ついて落ち込んだり、泣いたりする姿は見たくないから。」
「わかったよ。そうならないように頑張る。」
「ふ…咲。いっぱい頑張らなくていいから。自分のペースでゆっくりやりなよ。壁にぶち当たったり、挫けそうになったらいつでも相談して。今日は咲から色々話が聞けて良かった。私ももう一度よく考えてみる。」
友美は「じゃあね。」と言って手を振って帰って行った。