「何?その意味深な笑い方。」
「咲と天宮くん、同じ保育所に通ってたんだよね?」
「うん。そうだけど、何で知ってんの?そんな話したっけ?」
「ううん。聞いてない。実は…。」
その時、カチャ…と扉が開く音がして尊が入って来た。
「あ、天宮くん。お邪魔してます。」
「よう。」
「で、話の続きだけど…。」
「何の話?」
尊が割って入った。
「咲のね、小さい頃から好きな…もが。」
慌てて友美の口を塞いだ。
「そ、その話は後でいいよ。ね?わかった?」
目で訴える。
友美が頷くまで手で押さえたから、「ぷはっ!苦しいじゃない。」と怒られた。