次の日――
「ねえ、友美。今日この後時間ある?」
「うん、大丈夫だよ。」
「じゃあさ、家来ない?相談したいことがあって…。」
「…へえ、珍しい。咲が自分から相談だなんて。ふふふ…やっと言えるようになったか。偉い偉い。」
友美はくしゃくしゃと頭を撫でる。
「…ちょっと。バカにしてる?」
「してないよ。嬉しいの。そんなこと言うの初めてだから。」
「…そうだっけ?」
「そうだよ。今まで咲の相談相手は天宮くんだったじゃない。私が入る隙なんて、これっぽっちもなかったんだから。」
人差し指の先を親指でピンッと弾きながら答えた。