そう言えば制服がなくなったし、冷たい視線を感じるとも言ってた。
「じゃあ、今まであったことは先輩の仕業だって言うのか?」
「…やっぱりあったんだ。ちゃんと守ってあげてよ。
わかってると思うけど、咲って傍に誰かいて欲しい子でしょ。
笑わない咲は見たくないから。」
「わかったよ。わざわざありがとな。気をつける。」
「それじゃ、もう帰る。あ、咲には先輩のこと言わないで。余計な心配させたくないから。」
彼女、本当に咲のことが好きで心配してるんだな。
疑うようなこと言って悪かったよ。俺も咲に謝んなきゃな。
はあー、先輩のことどうしよっか。
あからさまな態度は取れないし。
友美ちゃんの言ってたことは噂らしいから、確認してみないとな。
さて、それをどうするか…。
とりあえず学校で咲と接触するのは止めよう。
下校もバラバラの方がいいだろうな。
当面それで様子を見ることにしよう。
試合は咲が一人来たところで、かなりの人だからわかんないだろ。
これが誤算だった。