何で一緒に住んでるかとか、何で何も教えてくれなかったとか、ブツブツ文句を言ってた。
「用件は何?咲なら図書館に行ったけど。」
「咲に確かめようと思ったんだけど、天宮くんがいるなら手っ取り早い。単刀直入に言う。テニス部の先輩のこと、どう思ってるの?」
「どう…て、特に何も。」
「本当?ならいいけど、咲と早く仲直りしてあげて。
見た目は普通にしてるけど、無理してるのがわかるんだ。
咲ってあまり自分から相談したりしないじゃない。
天宮くんと早く元通りになりたいって思ってる筈だから。
それからこれは忠告。
天宮くん、あの先輩気をつけなよ。
色んな噂耳にしてる。
気に入らない人に徹底的に意地悪するらしいから。
たぶん咲は目をつけられてるよ。」
「何で咲が意地悪されんだよ?」
「わかんないの?咲が気に入らないんだよ。」
「だから何で?直接関係ないじゃん。」
「もう、鈍感。あの先輩はね、天宮くんのこと気に入ってるの。だからいつも傍にいる咲が邪魔なのよ。
咲は何も言ってなかった?何もされてない?」