当初、出ることが決まってたのは友美だった。

でも咲に変更になったためにクロールに出ることに。

「咲!よかったね、メドレーに出られるようになって。ずっとやってみたいって言ってたもんね。」

明るく話をする友美に、申し訳ない気持ちでいっぱいだった。

「…でも…友美もずっと頑張ってたのに…。」

「ううん。私はいいの。だって明らかに咲の方が速いもん。
咲がいい成績残してくれた方が私も嬉しい。
だから気にしないで頑張ってよ!」

バシッと背中を叩かれた。

「…痛いよ、友美。」

「あはっ。ごめんごめん。気合い入れたげたんだから元気出しなって!」

「うん!」