「…大雅っ」

「……頭冷やしたか?」


倉庫の階段をかけ上がり扉を開け小さく名前を呼べばこちらを見ないまま返事をする大雅。


「……私は伊折の言葉を守る」

「…ふっ…そうか」


笑みを溢しそこまで言えばゆっくりと振り返り視界に写るのは笑顔の大雅。


「……ごめんね」

「今更、謝っても仕方ないだろ。…それに、答えがわかったならそれでいい」

「…ぐすっ…ありがと…っ」


やっぱり感じていた不安がとれ安心した瞬間に溢れ出す涙。


「……まったく、伊折が見たら"泣くな"って怒られるぞ?」

「……ふふっ…確かに」


涙混じりに笑っていれば、今までの虚しさは消え改めて自分の居場所なんだと実感できた。


それから暫くたち私と大雅に波留の三人で千鶴と鈴夜を勧誘して今の最高の海炎が出来た。



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