部屋に入ってきた凛雪は驚いたように目を見開く。


「…蓮南、それが本当?」


顔を指差し話す恵都に「あぁ…」と言い髪を軽く掴む。


まあ…いつもヴィッグにコンタクトだったからね…


「…そうだよ、これが本当」


それだけ答え微笑めばやっと落ち着いたのか席に座る凛雪。


凛雪の向かいには海炎が座り暫くは緊迫した空気が漂うなか口を開いたのは蒼。


「……聞きたい事がある」

「…うん、何でもいいよ」


そう言えば安心したように軽く笑みを溢す蒼。


「……伊折を知ってるな?」

「……ッッ……」


予想外の言葉に思わず目を見開き瞳を揺らす。


「…お前ッッ…なんのつもりで…」

「……構わない」


威嚇するように立ち上がった大雅を制止、蒼に話を促す。