「…蓮南、俺は…ッッ」

「……?」


そこまで言い言葉を止める波留に続きを催促するがそれ以上は何も言わず仕方なく諦める。


「…悪い、何でもない」


その波留の表情があまりにも儚くてただ頷く事しか出来ずそのまま部屋を出た。


「…あっ、戻ってきた」

「なあなあ、蓮南今度あそこの温泉行こーぜ」


大雅の言葉に軽く頷いた後、べたべたしてくる鈴夜に視線を移し頭を撫でながら軽く微笑む。


「よっしゃー!!絶対だからな!?」

「…はいはい」


鈴夜の考えはバレバレ。
きっと皆は私が総長を辞めようとしてる事がわかってるんだ…流石、私の大切な仲間だなぁ…。


「……絶対海炎で行くんだからな」

ほら、やっぱり。


真剣な顔で言ってくる鈴夜に再度微笑む。


「…総長!!凛雪が来ました」

「分かった……通せ」


それだけ言い暫くすると部屋に入ってくる凛雪の皆。