「まあそうゆう事っ、最初は気付かなかったけど声聞いてわかった」
悠真の言葉に軽く頷き煙草を取り出す。
「まっ、俺は帰るよ!!」
「んー…バイバイ」
パタンと音をたて扉が閉まればふう…と息をはく千鶴。
「…はぁー、びっくりした。でも知り合いだったなら納得だよね!!」
「……うん、まさか私も悠真だとは思わなかったし」
軽く答えれば隣に座る千鶴の頭をいつもみたいに撫でる。
「…凛雪の奴等やっぱり嗅ぎ付けたかぁ…」
やっぱりバレたか……まあ調べろって言ったのも私だし……仕方ない、か。
そこまで考え煙草を消し深く息を吐く。