「お前らが蝶湖か?」
「うちの総長に何の用があんだ?」
前に立ち蝶湖の幹部に威嚇するように話す大雅と鈴夜。
「俺らは別に喧嘩しに来たんじゃねえ」
「…あ?」
「信用しろよ、ある奴たちから頼まれて総長を見に来たんだよ」
「誰に頼まれた」
「そりゃー言えねえよ」
大雅の言葉にひょうひょうとして話す蝶湖の総長。
「お前…っ!!俺を舐めてんのか?」
「まさか、俺らは所詮全国No.5…世界No.1に敵う筈がない」
「わかってんなら、何できたッッ」
「……止めろ、鈴夜」
今にも殴りかかりそうな鈴夜を制止、短く言葉を放つ。
「流石は総長さん!!話が分かるね」
「黙れ…話がある、上がれ」
「ちょっ…待てよ、こいつらを通すのか!?」
「……落ち着け鈴夜、…洗い浚い吐いてもらうだけだよ」
そこまで言えば渋々、と言った表情でやっと落ち着く鈴夜。