一夜明け今は海炎の倉庫で蝶湖を待っている。


「……相変わらず余裕だな」

「んー…皆が頼れるからね」


大雅の呆れたような口調に思ったことを言えば珍しくへらっと笑う大雅。


「総長っ!!来ました!!」


焦った様子で来た下っぱの言葉に煙草を吸いながら聞くが下では何の音もしない。


「何か言ってるのか?」

「は、はい。総長を呼べと…」


大雅の言葉に吃りながら答えれば緊張しているのかガチガチに固まる下っぱ。


「……じゃあ行きますかー」

「おう!!」

「楽しみーっ!!」


鈴夜と千鶴しか言葉にはしないものの波留と大雅の口角は上がっている。


顔を隠すために深くフードを被り特功服を羽織り下に降りていけば倉庫の出入口に立っているのは幹部と思われる数人。