「……シャワーありがとな、あと服も」

「あっ、浬津もいたのか」

「……大雅?でかくなったな」

「…劉さんと同じこと言うなよ」



タオルで髪を拭きながら来た浬津にも軽く話しをして皆にも浬津を紹介する。


「………さてと、じゃあ集会始めるよ」


一通り自己紹介が終わり、緊張が解けたところでそう言えば緊迫した空気が流れる。


「…洋君から言われた、克が動き出した…それと足取りが漸く掴めた」

「……ッッ…時間はない、か」

「……うん、だから皆にもう一度確認したい」


蒼の言葉に頷き間をおき口を溢す。


「……何があるかは分からない、傘下もかなり集めてるし……もし嫌ならついてこなくていい」


そこまで言い暫し沈黙のなか、ふう…と軽く息をつき皆の言葉を待つ。


「……ついていくに決まってるだろ」

「……ッッ……ありがとう」


沈黙を遮った波留の言葉に嬉しさと不安で瞳を揺らがせながらも確かな気持ちを言えばそれに続き口々に皆も同調する。


「………本当に、ありがとう…」


そう言い頭を下げれば上からは優しい笑い声が漏れる。


「…ほら、早く頭上げてくれよ」


波留の言葉に促され頭を上げればそこには笑顔ながらも決意に満ちた瞳の皆の姿に改めて心の中で決意を固めた。