「……はぁぁあああ。」


※溜め息です。





精神的に疲れてしまった私は授業をサボって屋上にいた。



無視された……



新政くんに無視された……!!


だってあれ絶対無視したよね!?


私がせっかく笑顔作って渡したのにプイッですよ!?




「……はぁぁあああああ。」



※しつこいですが溜め息です。




「何キモい溜め息ついてんだよ。」



突然後ろから声がして、振り向くと清ちんがいた。



「清ちん…!?」



清ちんはふぅと溜め息をつくと、私の隣に移動した。









そよそよと風にあたりながら、流れる雲を目で追う。




ああ…阿国の大阪の舞のような良い天気……









「……何かあったのか?」



清ちんは静かに話しかける。


私もゆっくりと頷いた。



「…うん…。」


「…朝から変だったもんな。お前。」


「き…気付いてたの!?」


私が驚くと清ちんは軽くでこピンをしてきた。


「あのなぁ…何年お前の幼馴染みやってると思ってるんだよ。」



う……。







「どうしたらいいかわかんないの…。」



私は顔を曇らせると、また空へと視線を移す。




「…れ、恋愛なんて一度もしたことないしっ。人に惚れたりとかももちろんないよ。」