…転入生が紹介されてから、唯井新政の周りから女子が絶えることはなかった。


「新政くんってぇ、どこから来たの~?」


「女の子のタイプってどんなん~?」



ミネちゃんまで。


待ってよ待ってよ。


何なのさ、この少女漫画のような展開は。




いくらオタクでも…ッ


「夢みたぁぁい」



「おい。」


唯井新政の元へ吸い寄せられそうになった私の肩を清ちんがガッシリと掴む。



「チッ。なんだ浅木。」


「……怖えーって。…あのさ、お前もしかしてアイツのこと“浅井長政みたぁい”とか思ってねーだろーなぁ?」


うっ…



図星のため、私は平静を装って髪をさらぁ…んとかきあげた。


「べ、べべべ別に某はそんな事思っておりませぬ…」


「なんだ“それがし”って。バレバレなんだよ!!」




清ちんは私のほっぺをむにーッとつまむ。それはもう痛いのなんのって。



「…俺あいつどっかで見たような気すんだよ。」


「ふぇ?唯井新政を?」



清ちんは真剣な目をして唯井新政を睨む。





まぁ私には関係ないけど\(≧▽≦)丿