皆寝てるので私達は外へ出た。


空は微かに星が光っていて、なんか良いムードを出している。



「大変だったよ。那己が浅木追いかけたせいで色々とばっちりあったし…」


やっぱり。



「那己くんはおちゃめだからねッ。こっちでもミネちゃんがさぁ…」








いつしか私達は近くの公園に行きつき、私はブランコへと駆ける。


「わー!懐かしいっ!」


ギーコギーコと揺れていると、唯井新政は笑いを堪えている様子だった。







は…!!


そう言えば…今日電車の中で…



う~思い出すと顔が赤くなる。



「ん?どした市。俺の顔になんかついてる?」


「え!!」



…み、見つめすぎてた!?







「さては俺に見とれてたな?」


「ち、違うよ!!」



私は顔を逸らすと、唯井新政はそっかと呟いた。







「……今日は色々あったな。」


ブランコの鎖を握りながら、ふと口にする。

その横顔に心臓がうるさく跳ねた。









「そ…そだねッ。慎くんも伊達政宗そっくりで嬉しかったし!」



「……………。」



唯井新政は黙り込むと、私のブランコに近付く。




「…市は…戦国ゲームそんなに好きか?」



「え…好き…だよ?」