「えっと…戦国?…織田信長と…徳川家康と…豊臣秀吉?」


「他は?」


「他!?」




後輩クンは必死に悩んでいるようだったけどあえなく後退した。



ここまでわからない人も初めて出会ったよ。


まぁ全部名前を当てたとしても付き合う気は全くないけどね。




――――――――……
「…市…お前のせいで遅刻しただろーが!」

後で清ちんにシメラレタ…


私のせいじゃないのにぃ!!


「酷いよ清ちん!市朝から怒られてばっかだよ!」


「そりゃお前がアホだからだろーが!!!」



……ごもっとも。



しゅん…としていると友達のミネちゃん達が近寄ってくる。



「お市おはよ!」


ミネちゃんは仲のよいアネゴ的存在。


亜美とマーチもその子分(?)


「朝から夫婦そろって痴話喧嘩?」


「「違います!!」」



う…清ちんとハモッちゃった…。



「清史~。お市も一応女の子なんだから優しくしてあげなよ。」


一応ってなんだ一応って。


「はぁぁあ?女?コイツが?ただの戦国ゲームオタクだぜ?」



さすがの私もここまで言われたらブチ切れ。


「戦国ゲームは凄いんだよ!?バカにするな!!」


怒るとこそっちか…?


「戦国“ゲーム”だろ。どうせただのゲームだし?ただボタン押してりゃいいんじゃん?」


「なにをー!?戦国時代という華やかでフェロモンたっぷり(?)の時代をメインとする超イケメン美少女揃いのスペシャルゲームをバカにする気かぁ!!」