「た…ただいまぁ…。」


帰ってくるなり私はベッドに倒れ込む。


「大丈夫かよ?」


何故か清ちんが部屋でくつろいでいるがそれは気にしない。


…それほど疲れているのだ。



「今着替えるからぁ~。」


立ち上がってジャージを手に取ると、清ちんの手が私の手を掴む。


「な…なにッ!?」



「第3条。家ではちゃんと服を着る。」


…うっ。


「で、でも疲れたし!!てか何で清ちんがッ!?」


「ミネに頼まれたから…。」



ははーん。


そのために私の部屋にいたのか…って!!


まさか本当に自由はないの!?



「…わ、わかったよ。(泣)服を着ればいーんでしょ。」



私は服を探そうとタンスを開く。











…空っぽ。




「………。」


「あ!あはははは!服がないねー!?どこ行っちゃったんだろー!?…」



「……………。」



これには二人共黙り込むしかなかった。



わ…私って……(泣)




「仕方ねーなぁ。」


突然清ちんが立ち上がり、部屋を出て行く。


1分後。戻ってきた清ちんの手には洋服がもっさりあった。



「清ちん…どうしてッ?」


「妹の服。借りてきたからとりあえずそれ着てろよ。」



「清ちん…ッ」



それから私達は仲良くおやつを分けあって食べた。(子供か)