………どのくらい走っただろうか。



私はもうヘトヘトで足が縺れてその場へぶっ倒れた。





「お…おい!?大丈夫か!?」



「……………ッ。」



何が大丈夫?だ!?



鼻血を出し過ぎてこっちは貧血ぎみだというのに…ッ



いくら浅井長政様そっくりさんでもこれは…



「ふ………るな。」



「あ?」




「ふざけるなって言ってんのッ!!市今日災難ばっかりなのになんでこんな目に合うのさー!!!おかげで清ちんともはぐれちゃったし一体どうしてくれんの!?清ちん怒るとスーパー空手チョップするし超痛いんだよ!?」







どうだ参ったかという顔で睨みつけると、唯井新政は急にふき出した。


「ぶッ…くくく」


「ちょ…なんで笑うの!?」










「あんた相変わらずウケるねー。」



は!?



「てかさぁ、昨日のこと忘れたの?なんか普通についてきちゃってマジで笑えんだけど。」





…ぬぅわんだとーッ!?


顔を真っ赤にして怒り狂う私を、今度は天使の微笑みで見つめてくる。






「あんたさ…俺の彼女になんない?」








……………………は?





「よく見たら結構可愛いし、良い線いってるよ?」