「みぃんな人殺し なの。あら、何を 怖がっているの」 微笑した彼女の顔 が次々と入れ替わ っていく。24人目 は片割れになるは ずだった……なな み。 「足音がするわ。 聞こえるでしょう ?」 ななみは歪んだ笑 みを浮かべる。 「さっそく誰か、 あなたを殺しに来 るようよ」 赤子は、うめくよ うにぐずる。体が 上手く動かせない し、身を守るため のナイフもない。