「減った?」

 「なんでもないわ

 。行くわよ」

  彼女を先頭にし

 て、あいた壁のむ

 こうへ足を進めた

 。しばらく行くと

 、目の前に絶望と

 いう名の壁が立ち

 ふさがった。

 「誰がいく?」

 先頭にいる女はナ

 イフをこちらにむ

 けて笑った。

 「正当に、殺し合

 いでも、する?」

 冷たい視線がぶつ

 かりあう。

 「思ったんですけ

 ど……」