ナイフをじっと見

 つめていた女、神

 経質そうな顔をし

 ている女、ぶつぶ

 つ呟き続けている

 女、歌を歌ってい

 る女、ベッドでジ

 ャンプしていた女

 、さくら色の爪を

 はいでいた女、殺

 風景な部屋を注意

 深く調べていた女

 を含む10人しか、

 もういない。

 「あんた」

 能天気っぽい、ベ

 ッドでジャンプし

 ていた女の腕を、

 勝ち気そうななな

 みが引っぱった。