「これはこういう

 ルールなのね」

 「そうみたいね」

 あたしとななみは

 囁きあう。

 「イケニエを捧げ

 なければ先に進め

 ない」

 あたしは頷く。

 「でも……この調

 子でいったら、最

 後には誰もいなく

 なるんじゃないか

 しら。本当に出ら

 れるのかしら」

 「誰も出られない

 ってこと?」

 「……わからない

 わ」

  ぴた、ぴたぴた

 、と女たちの足が

 止まる。