彼女は肩をすくめ

 て苦笑する。

 「どういうこと」

 「ここから出るに

 はこうしていくし

 かないのよ。同じ

 ななみですもの。

 わかるわよね」

 勝ち気そうななな

 みは、手を叩いて

 みんなを集めると

 、先陣をきって穴

 から出て行った。

 「どうする?」

 「どうする」

 「ついていく?」

 「ここにいる?」

 あたしたちは血の

 気の引いた顔を見

 合わせる。

 「やっぱりあの子

 もななみなのね」

 「ええ」