『友之…
あたし、子供が出来た』
俺が今耳にしている言葉は、夢でもなけりゃドッキリでも無かろうな…俺はそんな事を考えていた。
『ねぇ友之、ごめんね。
あたしどうしても
友之の子供だもんね…
この子生みたいの』
志麻に、新しい命が宿った。
俺の子供が出来た。
「だから、別れよう?」
俺の返事を待たずに、志麻が切り出す。
「出来たって…生みたいって、お前…そんな事したら大変な事になるぞ!?」
「分かってる!!分かってるの!!だから別れようって言ってるでしょ!?」
今にも泣き出しそうな顔で、言い返してくる。