物静かなパパが、口を開いた。

『美優奈、まだ眠たいのか… 早くご飯食べなさい。』 《会話はただそれだけで終わった…》


毎朝必ず3人で食卓を囲むのが、お約束なの。どんなに眠たくても…


7時になると、皆揃って玄関を出る。そして、それぞれ別々の道を歩いてく…


パパは自営業だから、家の近くの事務所へ…


ママは有名なエステティシャンだから、都会のビルへ…


私は中学3年生なので、近くの学校へ…


それぞれの役割を果たしに、出かけて行く…