授業が終わり、先生が教室を出ようとした時…


『ちょっとあんた、教育実習生!?』

『あッ、はい…』

『ろくに授業もできないくせに、うちの娘にお勉強を教えるなんて、100年早いのよッ!!』


そう罵声を浴びせたのは、美麗のママ《稟子》だった…

この人はいつの間に現れたんだ… 自己中心的で、理不尽な要求を次々に言い出す美麗のママこそが、モンスターペアレントなんだ。

今時まだこんな人がいるのかと、私は呆れてしまった…

プライドの高さが、こんなにも人の心に闇を照らすなんて、なんて残酷なんだろう。


先生は大泣きして、文句すら言わない…

それをいい事に、稟子はママ友数人を呼び付けた。

校長や教頭まで巻き込む騒動となり、学校はメチャクチャになってしまった…