「お前、主に喧嘩売ってんのか」


「だってほら、みた感じ分かるって!俺何年陛下のそばにいると思ってるんだ」


「意味の分からないこと言ってる暇があったら早く仕事終わらせろ」


ゼロは置いていたペンを取って仕事を再開すると、ゾノはゼロよりも大きなため息をつく


陛下が鈍感男だったなんてな


恋なんてしたこともなく、愛をしらないこの男はこれからリュリュカと上手くやっていけるのだろうか


いや、無理だろうな


ゼロもゼロだが、リュリュカもリュリュカで反発しているはずだ


これじゃぁ、この先どうなるのだか……


「可哀想なリュリュカ」

こんな男に好かれて。


ぼそりと呟くと、黙々と仕事をこなしていたゼロがぎろりとゾノを睨みつる