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その頃ゼロはゾノと共にたくさんの仕事を片づけていた
今まで黙って仕事をこなしていたゾノだが、顔を上げてゼロに話をふった
「なぁ陛下。婚礼式の日取りはいつにするんだ?」
「……なぜそんなことをしなきゃならない?意味が分からん」
「だって結婚は女の夢って言うじゃん。やってあげなきゃまずいぜ?」
困った顔でゾノが言えば、ゼロの眉間のしわが深くなった
そしてゼロはペンを置いてため息をつく
「陛下、彼女のこと好きじゃないんですか?」
「俺はただ、あんな貴族の女と結婚するよりはあいつの方がましだと思ったからだ。飽きたらすぐに捨てる」
ゼロの発言にゾノは目を大きく見開き、口をぽかんと開く
えっと、なに言ってんだこの人……
「……まさかでしょ陛下。まさかあなたが鈍感な男だったなんて」