ゼロが妖しく笑うと、大臣の顔から血の気が引いていった
「魔王!私はあなたなんかとは……んっ!?」
今まで呆気にとられていたリュリュカは、やっと正気に戻ってゼロに抗議しようとすると、ゼロの唇によって口を塞がれてしまった
周りが何か言っているが、リュリュカの耳には何も入ってこない
深いキスにリュリュカは立っていられなくなり、ゼロの服を握りしめる
リュリュカがついに立っていられなくなると、ゼロは唇を離してリュリュカの腰を引き寄せる
「俺はこの女にすると決めた。今は天使だがいずれは堕天使になる。それで文句はないだろう?」
そしてゼロはリュリュカを世に言うお姫様だっこをする
「お前ら良く聞け。俺は今ここにこの者を、リュリュカ・ハーネスを俺の妃にすると宣言する」
大きな声でゼロがそう宣言すると、次々に悪魔たちが頭を下げる
リュリュカを囲っていた女たちも、不満そうな表情を浮かべながらも、頭を下げる