「失礼ながら、立ってもらえないでしょうか」
きりっとした目元のメイドが真顔でそう言ってきた
それをリュリュカは怒っているのかと思い、リュリュカはベッドから離れてメイドの前に大人しく立った
するとメイドはメジャーを伸ばしてリュリュカの身体を測り始める
「ちょっと。これはどういうことなの?」
顔だけをゼロに向けて、リュリュカは今の状況を尋ねる
「お前には、今夜行われる宴にでてもらう。ちなみに拒否権はない」
「……拒否権はないって、なぜ私がその宴に出なきゃいけないの?」
リュリュカが質問すれば、つまらなさそうに欠伸をして、全く話を聞こうとはしなかった