そう、ここまでがリュリュカが覚えていること
「そうだ。私倒れちゃったんだ。……ん?じゃぁなんで私ベッドで寝てるの?」
そうよこれは可笑しい
誰が私をここまで運んだの?
ヴァイオレットはどこにいるの?
「ヴァイオレットを捜さなきゃ」
ベッドから降りようとしたとき、闇のように真っ黒な髪の男がリュリュカの前に現れた
20代くらいの若くて綺麗な男
そしてリュリュカと同じ紫の瞳
そんな男、ゼロに見入っているとゼロが口を開いた
「目が覚めたのか」
「……あ、あなたは誰なんですか。私をどうするつもりですか」
「どうするだと?それは面白い質問だな」
くくっと笑うと、ゼロはリュリュカをベッドの上に押し倒した