あきらかに神は怒っている様子だった 眉がぴくぴく動き、口の端が歪に上がる 「俺は絶対に自分で育てる。いいか、お前たちはなにもしなくていい。一切手を出すな」 子どものように口を尖らせて、赤子を優しく抱きしめる 「俺はお前を最後まで育ててやるから安心するがいい」 乱れた髪を直し、ふと疑問が湧いてきた そういえば名はなんて言うのか……?