「俺の好みだと?」


「そっ。陛下の好み。一人くらい気に入ったやついないのか?」


「いるか。ありえん」


ゾノの問いに即答すると、また引き出しに手を伸ばして写真を取り出す


「こっちのは写真は?」

ゾノはゼロが取り出した写真を見て首を傾げるが、写っている人物を見て爆笑し始める


「くくっ。この子、大臣の娘じゃないか。ははっ。くくっ……」


「こいつらはまず論外だ。……気に入ったのならやるが?」


「……い、いらん!こんな大臣そっくりな女、嫁にしたら毎日が地獄だ」

腹を抱えて笑っていたゾノが、ゼロの言葉に笑うのぴたりと止める