ずっと歩き、宮殿の奥の方にある古い大きな扉の前へと導かれた


「足元お気をつけてください」


ギィーっと音を立てて開かれた扉の先は暗く、石階段が続いていた


兵士は扉近くにあったランプを片手に下へと降りていく


神もそれに続き、内官は怯えながらも続いた


下まで降りれば、古い大きな地下牢があった


「この悪魔です」


差された方に目をやる


そこには確かに禍々しい気を放つ男の悪魔がいた

「少し席を外してくれないか?」


神が兵士にそういうと、戸惑いを見せたものの、大人しく出て行った


「へぇ、ボス自ら登場なんだ」


悪魔は椅子に座り、おもしろそうに笑って神を見上げる


黒髪に紫の瞳の悪魔……

それは誰しもが知る、ヤツの特徴