「待って!」


「……今度は何だ」


ため息をつくと、気怠げに肩を降ろす


リュリュカはそんなゼロに正面からのぞき込む


彼女の顔が急に視界に入ったせいか、少し驚いた表情をゼロは浮かべる


「あの、大丈夫なの?」

「……なにがだ」


「なにってその……あまり寝て、ないんでしょう?今日くらいお仕事休めないの?」


美麗な顔を前になんだか恥ずかしくなり、リュリュカは顔を赤らめるものの、ゼロの体調を気にして尋ねた


「ふん、そんなことか」

つまらなさそうに呟くと、リュリュカの肩をどかしてドアノブに手をかける


「俺を誰だと思ってる?」


そういいながら軽い笑みを見せると、ゼロは部屋を出て行ってしまった


あ……


ドクン。と、胸が脈打つ

今笑った?


笑ってたよね