「朝からうるさい」


そう言うとゼロはベッドから離れ、あくびをかみ殺しながらソファーの方に近づく


「魔王、もしかして眠いの?」


「少しな。うるさい連中から急な仕事を押しつけられたせいであまり寝てない」


どかっとソファーにもたれると、テーブルの上に置いてあるコップに水を注いだ


リュリュカもベッドから降りてゼロのそばに立った


「私が仕事の邪魔したせいで遅くなっちゃったんじゃない?」


「別にお前のせいじゃない。勘違いするな」


冷めた口調で言い放つと、一気に水を飲み干した

そしてゼロは立ち上がると、クローゼットから服を取り出して着替え始めた


「ちょっと待ったぁぁぁ!どうして服を脱ぐのよ。向こうで着替えてください」


「恥ずかしがる必要がどこにある」


「家族でもない異性が堂々と目の前で着替えていて恥ずかしがらない女性はいません!」


顔を手で覆い隠すとくるりと身体を回転させてゼロに背を向ける