「妻からの誘いには応えるべきか?」


「……!?」


するとゼロはそっとリュリュカの頬に触れ、そしてゆっくりと唇を指でなぞっていく


気づけばリュリュカはゼロの衣服を掴み、ぎゅっと目を閉じてしまった






―――が、なにも起きない



何もしてこない事に不思議に思い、ゆっくりとまぶたを上げてみる


「どうした。何か期待でもしていたか?」


そこには意地の悪い笑みを浮かべたゼロがいた


「だ、誰が期待なんか……!」


「嘘だな。なら何故俺の服を掴む?」


「え?……きゃぁぁぁぁぁ!!」


がばっと手を離して悲鳴をあげれば、ゼロは耳を塞いで顔を歪める