「なんだゾノ。戻ってたのか」


黒いベールとりんごを持ち、脇に毛布を挟んでゾノに近づく


「王妃様だけ残して消えんなよ!どんだけきつかったか!」


「……あっそう」


ゼロはゾノを軽くあしらって、すぐさまリュリュカの元に行ってベールを手渡した


「死にたくなかったらこれは絶対に手放すな」


「……ありがとう」


「あと羽根をしまえ。悪魔界じゃ目立つ」


「羽根を?わかった」


リュリュカは大人しくゼロの言うことを聞き入れ、羽根を背中からすっと消し去った


そしてリュリュカは最後に毛布とりんごを受け取り、ソファーに腰掛けた