「これでいいですか?」

「まだ匂うがさっきよりはましだな。で?王妃様はなんでここにいるんだ」


「えっとそれは魔王が……」


「陛下?あいつのせいかよ。はぁ、どんだけ惚れてんだよ」


それはないよ!


リュリュカは心の中でつっこみを入れる


「そんなことよりゾノさん。匂いって何ですか?私そんなにくさいですか?」


「いや。そんなんじゃねぇよ。天使ってもんは悪魔の理性をおかしくする匂いを放ってるんだ」


「天使が?」


「何で匂いを放つのかは知らないけど、強いて言うならあれかな?天使は俺らにとってご馳走だからかな……」


「ご、ご馳走……」


思いもよらぬ答えにリュリュカはごくりと生唾を飲みこむ