「それで何を対価にしたんだ?」


執務室につくなりニヤニヤしながらゾノはゼロに尋ねる


「血を貰っただけだ」


「またまたぁ。お前の事だから王妃様の純潔を貰ったんじゃないのか?」

「何を言ってる。アホらしい」


「え?本当なのか?」


まさかあのゼロが女に手を出さないなんて


なんだかんだ言って部屋に来た女とは一夜を共にしているのに、王妃様には手を出してないとは


「で、仕事はこの山積みにされてるこれか?」


ゼロはそう言って自分の椅子に腰掛けると、机に山積みにされてる紙を一枚とって目を通す


「そうそれ。今日中に終わらせるからな。頼んだぞぉ」


満面な笑みで部屋を出ようとするゾノをゼロが呼び止める


「待て。お前も手伝え」