「よし。今日も頑張ろう」


頬をぴしゃりと叩いて、自分に気合いを入れる


そして藍色のスカートを翻し、神の寝室の前にたつ


遠慮がちに扉を叩き、いつものセリフをリュリュカは言う


「神様。リュリュカ・ハーネスです」


部屋から返答がない


まったく。また起きてないのね……


「失礼します」と、小さく言ってから寝室に入る

ベッドしかない殺風景な部屋には、育ての親である神が眠っている


「神様、起きてください。今日も仕事は沢山ありますよ」


何度も身体を揺らし、気持ち良さそうに眠る神を起こす