「理不尽な話だなぁ」


いつ来たのか


ショウタが横で呟いた。


確かに、理不尽な話だ。


呼ばれて行ったのに


無の世界で


彷徨い続けるだって?


冗談じゃない。


「どうせガセだろ」


俺が聞くと


「それが違うらしいのよ。


この前爆破事件あったでしょ?


実は、死神に連れて行かれる時


時空の歪みのせいで


火花が散るんだけど


ここではこの火花は


結構危険でね?


その火が地上に降り注いで


大爆発が起こったように


見えたって


裏サイトにのってたよ?」


そんなアニメのような事が


本当にあるのか・・・?


俺は半信半疑だった。


「亡くなった人の誰かが


白き世界の


招待人だったんじゃ・・・」


ユウは少し寂しそうな顔をした。


そんな事言われても俺には関係ない。