「ん・・・。」


また昨日と同じ夢を見た。


さっきの屋敷へ行こうとしたが


いくら歩いても辿り着かない。


「あっれ?この辺じゃなかったかな?」


結局俺は母ちゃんに起されるまで


屋敷には辿り着かなかった。


「はよー」


「あっ!!


ねーねー聞いてよ


昨日の怖い話の続きなんだけどね!!」


挨拶するなりに


いきなり駆け寄ってきたユウ。


「夢に出て来るらしいんだけどさ


白い世界なの!!」


「白い・・・世界?」


「うん!!」


その話の内容はこうだった。


白き世界に呼ばれたヒトは


二度とこの世界へ


戻ってくる事は無い。


次のヒトが来るまで


死ねない。


次のヒトが来た後は


死神に


無の世界へ連れて行かれ


一生彷徨い続ける日々を


過ごさないといけない。