いつもの部屋に来た。


何回来てもやっぱり凄い。


女の人はクーラーを

点けようとしている。


「今日はアツくなるから


・・・ね?」


その横顔は


なぜか寂しそうだった。


「そういえば・・・。


貴女の名前は?」


俺は


思い切って聞いてみた。


「名前・・・ね」


少し怪しく笑ったのは


気のせいだろうか・・・。